手首の捻挫だと思ったら骨折!素人でも分かる見分け方と高校生サッカー部の実例を紹介!
こんにちは!ライフ整骨院の院長高木です!
先日、高校生のサッカー部の男の子が来院しました。
「サッカー中に転んで手首を捻挫しました」
でも、よくよく見ると明らかに捻挫でなく骨折の可能性が高かったんです。
それで整形外科を紹介したら、予想通り骨折の診断でした。
- 手首の骨折と捻挫の違い
- 高校生サッカー部の実例紹介
こんな内容で今回は書きます。
それでは参りましょう!
自分で捻挫と判断しないで!骨折の可能性もあります!
今回来院された高校生の患者さんは、「捻挫しました」と言って来院されました。
お願いです!骨折の可能性もあるので、自分で判断しないでください!
今日は捻挫と骨折をみなさんにも、それなりに見分ける方法や、なぜ見分けづらいことがあるのかをご説明します。
でも、お願いです。自分で判断はせずに専門家を頼るのが一番です。
なぜ捻挫と骨折がわかりづらいのか?
これには2つ理由があります。
1つは、ケガをしてから5時間は脳内から麻薬が出てきて痛みがよくわからなくなるからです。
こんな経験はありませんか?「運動とかしてて足首ひねってもそんなに痛くなかったのに、終わったらどんどん痛くなった。」
やってすぐは痛みがよくわからないから、捻挫と勘違いしやすいんです。
もう1つの理由は、バッキリわかりやすく骨折するとは限らないからです。みなさんの骨折のイメージと実際の骨折は異なります。
手首の骨折と聞くと、手首がひん曲がるイメージがありませんか?僕もこの業界に入るまでは、同じように思ってました。
きっと、ひん曲がったらその場で救急車呼びますよね?笑 接骨院でみかける骨折は、一般の方が判断するには難しい見た目の患者さんが多いのです。
でも僕たちは、何人も見ることで捻挫と骨折の違いが目で見てなんとなく予想をつけることができます。
あとは、もう1つ専門家はみんな知っている骨折にしかない症状があります!
今日はそれをお伝えしたいと思います。
これで今日からあなたも専門家の仲間入りです。笑
手首の捻挫と骨折の違いを見分けよう!
さて、捻挫と骨折には実は大きな違いがあります。
- 共通する症状=一般症状
- 骨折にしかない症状=固有症状
これらの違いがわかれば、きっとあなたにも予想がつきます!(それなりに・・・)
手首の捻挫と骨折に共通する一般症状とは?
まずは、捻挫と骨折に共通する症状です。これは、ケガ全てに共通すると言っても過言ではありません。
- 熱感
- 腫脹
- 疼痛
- 発赤
- 機能障害
これ炎症の四兆候(5兆候)なんて呼ばれます。つまり、ケガならこれらがあるはずなんです。
熱感は、その名の通り、熱があります。ケガをしたところを触ると、熱があります。
腫脹は、腫れです。これ大事でして捻挫と骨折だと腫れる場所が違います。
疼痛は、何もしなくてもズキズキします。
発赤は、ケガをした部分が赤くなります。
機能障害は、ケガをした痛みなどでうまく動かすことができなくなります。
次は、骨折にしかない固有の症状を知りましょう。
手首の捻挫になくて、骨折にしかない固有症状とは?
骨折にしかない特有の症状があります。
- 異常可動性
- 軋轢音(あつれきおん)
- 限局性圧痛
異常可動性は、関節でないところがブラブラ動いちゃいます。これなってたら、接骨院じゃなくてすぐ救急車呼びましょう!!
軋轢音(あつれきおん)は、骨同士のこすれあう音です。ゴキゴキとか言う人が多そうです。
限局性圧痛は、骨折した部分だけピンポイントで痛むことを指します。痛みがピンポイントでハッキリと分かる場合は、骨折を疑います。
あと、骨折だけでなく捻挫がひどい時にも起こりますが、肘の近くの前腕を押したり、叩いたりした時に手首が痛むという場合も骨折の可能性が高くなります。
実例紹介:高校生サッカー部の患者さんが転んで手をついてケガ
この写真は、当院で固定をし整形外科を受診した後の写真です。施術中に撮影できなかったのですが、本人が送ってくれました。
この患者さんは、話を聞いて実際に見てすぐに骨折の可能性を伺いました。その根拠は3つあります。
- 痛いところが、手首の関節ではなく骨の真上だった
- 肘のあたりを押すと、手首の方の骨に痛みが出た
ただ、ケガをしてから3時間以内だったので、そこまで腫れや熱感はありませんでした。
すぐに骨折の疑いで手首を固定しました。そして夜遅かったので、朝一番で整形外科を受診するようにお伝えしました。
最終的には、専門家に任せるべきです!
最終的に言えることは、自分で判断せずに専門家に任せることが大事です。
捻挫だと思って来院されて、実は捻挫でなく骨折だったというケースは少なくありません。
ぜひ、専門家を受診するようにしてください。